フリーランスが安く見られる理由

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友人のSEO-LABOさんのブログに「フリーランスが生き残る為の3つの項目」と言うエントリーがあり、興味深く読ませていただきました。

フリーランスは軽くみられることがありますが、儲かっている人はそんじょそこらの大手企業の部長クラスよりも稼いでいます。彼らはただ自分のやりたい仕事を選び、そこに可能な限りの情熱を注ぐべく、フリーランスで活動しているわけですね。

フリーランスで活動されている方に多いのが(我社のような零細企業でも同じですが)、大手には敵わないという自信の無さからか、安く請け負うことが自分(自社)のメリットと考えている方が多いような気がします。かくいう我社も「競争に勝つには価格しかない」と盲目的に考えていた時期がありまして、目先のお金に惑わされた結果、痛い目を見ることをいくつも経験しました。どうしてそうなってしまったのか、WEBデザイナーだけに当てはまる事かもしれませんが、その理由を私なりに考えてみました。

※会社興す前の私自身の話を基に書いています。すべてのフリーランスの方に該当するわけではありませんので、気分を害された方がいらっしゃいましたらご容赦下さい。

安いフリーランスが出来る仕組み

全部自分でやろうとする

フリーランスの多くは、多かれ少なかれ何かしらの技術を持っていることと思います。必然的に全て自分だけでやろうとするので、数年前に多少かじった程度のperlだったとしても、もの凄い時間をかけて自分でやります。自分が働けば出費も抑えられ、休日も寝る間も厭わず作業すればどうにかなると考えるからです。この時、「勉強になるから」と自分自身に暗示をかけます。不得手な分野を外注に出す事は「節約」という文字が頭をよぎって考える事すらしません。たまにしかやらない作業と毎日やっている作業では、質もスピードも違うと言う事に気が付かないふりをしたりします。

単月で仕事を管理する

結果、1ヶ月でこなせる仕事量が制限されます。時間は無限にある訳ではないので、自分の動ける時間、自分の出来そうな仕事のみ受注する事になります。当然、大きな仕事など出来ないので、長くても納期一ヶ月、それ以外は、細々とした単発の仕事が多くなります。でも現実は、細々した仕事が平均して入ってくる訳でもなく、ましてや納期1ヶ月等と言うそこそこ大きな仕事などはたまにしかありません。でも、仕事がないからといって営業には行きません。面倒くさくなってしまったのです。

金銭的な余裕がなくなる

だんだん金銭的に苦しくなってきました。苦しいので目先のお金に目が眩みます。受注を貰うために相場よりはるかに安い見積もりを作ります。焦っているのが取引先にバレているから、更に金額を下げられたりもします。あげくの果てに作業範囲外の仕事までやらされたりしますが、文句は言えません。なぜなら、次の仕事が来なくなるかもしれないからです。「融通が利くのが自社の強み」と、ここでもまた自分に暗示をかけたります。

安い金額で何でもやってくれるフリーランスの出来上がり

安いフリーランスにならない為に

不得手な作業は外注に出す

勉強の為といくら暗示をかけても、同じような仕事が来る事に期待してはいけません。4年前にあれだけ苦労して身に着けたはずのxoopsが、今はまったく役に立っていません。出るお金を減らしたい気持ちはわかりますが、やり慣れない作業は、得意としている外注さんにお願いして、空いた時間は自分にしか出来ない仕事でお金を稼ぐ事をお勧めします。

甘い見積もりは作らない

実際に工数を計算する上で、
予想外の事態が発生する事を予め考慮して、予備の工数を加える事を忘れないようにしましょう。
1ヶ月の納期が3週間に短縮されて怒るクライアントはいません。

営業する努力を

仕事がなければ取りに行く。商売なら当たり前の話です。でも、一般の企業に飛び込みやテレアポで営業するのが嫌なのですね?わかります。これについては、私自身「どうしなさい」と言える身分ではありません。人との繋がりを大事にする事くらいでしょうか。本当に困った時は意外と助けてくれたりしますから。

作業範囲を明確にする

見積もり時はもちろんですが、受注時にも「ここから先は出来ません」としつこいくらい念を押しましょう。もしその作業なりサービスが必要であれば、見積もりに含め発注してもらえば良いのです。とにかく、想定される追加や修正、付随作業について、クライアントに認識がなかったと言う事だけは避けるべきだと思います。

最後に・・・

フリーランスだと言う事で「売上げは全て給料だろう」と考える発注者がいたりします。出された見積もりを自分の給料と比較して、「俺よりも高い金を稼ぎやがって」と心の中で思っています。こういう発注者の場合、『フリーランス=お金に困っている=仕事を欲しがっている人』と勝手に考えている節があり、「仕事を出してやっている」という意識が強過ぎて、得てして作業範囲外の事までやらせようとします。質云々よりも、取引先を叩いて安い金額でやらせる事にアイデンティを感じるタイプの人なので、こういう発注者とは、なるべくお付き合いしない事をお勧めします。

多くの同業者から、安く請けた場合の心理状態「安いんだからこの程度でよかんべ」と言う妥協がどうしても出てきてしまい、手間隙を惜しんだ作業に意欲が沸かないと言う話をよく聞きます。
結果として、発注者側も不利益を被ります。
納得して気持ちよく仕事が終えらるようにいろいろと気をつけたいものです。

end
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1件のコメント

  1. SEO-LABOさんのブログからきました。

    私もフリーランスなので、大変参考になる記事でした。
    「安いフリーランスが出来る仕組み」に結構当てはまるものがあり…
    (制作者なら誰しも身に覚えがあると思いますが)苦笑です。

    安いフリーランスから脱却するためにも「知っていることは実践していく」
    ことを肝に命じたいと思います。ありがとうございました!

    Reply
  2. hirom 様

    拙い文章にも関わらず最後までお読み下さりありがとうございます。
    私も法人化したとは言え、まだ完全に脱却出来ておりません。仕事が欲しいばかりに、自分を安売りしないよう戒めの日々を過ごしております。
    何か良いアイデアや方法があれば教えてくださいませ。
    これからもよろしくお願い致します。

    Reply
  3. 突然のコメント失礼いたします。

    どれどれこういうことでこれだけの工数が必要になります。って事前にお話しておくことも必要だと思います。たかがこれだけでこんなに請求するの?と感じるのであれば、面と向かって直接話したほうがお互いに無駄な時間もなくなって、いいものが出来上がるかと思います。モチベーションもございますし。

    金銭的な余裕がなくなるのはわかりますが、気持ちの余裕は常にあることが必須ですよね?w

    Reply
  4. xxxYukihiroxxx 様

    コメントありがとうございます。

    >たかがこれだけでこんなに請求するの?と感じるのであれば、面と向かって直接話したほうがお互いに無駄な時間もなくなって、いいものが出来上がるかと思います。

    仰るとおりです。その為の見積書ですから。
    私は見積書と異なる請求書を出した事はありませんが、もしかしたら一般的には見積書と異なる請求を出す事が一般的なのでしょうか。
    受注者側は一度提出した見積書には、当然責任を持つべきだと思います。

    いづれにしても、コミニュケーション不足が生む悲劇なんでしょうね。

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  5. はじめまして、私もフリーランスなのですが、書かれている事に共感いたします。私がいつも気をつけている事は、当たり前なのですが、社員兼社長という会社意識をもって仕事と向き合っております。なんて格好の良いこと書きましたが、日々精進ですね。仕事は楽しく。私のモットーです。良い記事ありがとうございました。

    Reply
  6. kinchak 様

    コメントありがとうございます。
    もうかれこれ4年近く前の記事なのにお読みいただきありがとうございます。

    >社員兼社長という会社意識をもって仕事と向き合っております。

    素晴らしいことだと思います。
    社長という意識が強くなりすぎてもいけないですし、バランスが難しいですよね。
    お互い、日々精進していきましょう。

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